「こどもどまんなか社会」を目指すワケ
まなべは、「さまざまな環境で育つすべての子どもたちが、いつでも、どこにいても、周りの人から大事にされて健全に育つ社会」を目指しています。子どもたちが育つ環境や子育て環境をなんとかよくしたいと、2014年から香芝市で活動を続けてきました。目まぐるしく変わる社会情勢のしわ寄せは子どもたちに向かい、子どもにまつわる課題の多くは社会が生み出したものです。大人たちがしっかりと子どもが健やかに育つ環境を守っていかなければなりません。
そのためには、正しい現状把握と、解決に向けた新しい視点や柔軟な発想が必要となります。たとえば、行政の取り組みだけでなく、民間や地域社会全体の力を十分に活かしていく体制づくりや、ひとつの自治体だけでなく、広域で連携し、支え合い、ともにこどもたちを育てていく共通認識と仕組みづくりが求められます。いまを生きる子どもたちが、子ども時代に十分に愛情を注がれ、のびのびと笑顔のなかで育っていけるよう、包括的な支援体制の構築にむけて、引き続き取り組んでまいります。
笑顔で子育てできるまち「こどもどまんなか社会」とは
2023年4月にこども家庭庁が発足し、同時にこども基本法が施行されました。こども家庭庁が謳う「こどもまんなか社会」とは子どもの利益を最優先に考え、子どもや若者の視点に立った政策を推進する社会のことを指します。この社会的な機運に乗って、多くの方が「こどもまんなか社会」を声高に訴えるようになったことはとても嬉しいことです。しかしながら、まなべの熱い想いはそれだけでは全く足らず、「こどもまんなか」に「ど」をつけて、「こどもどまんなか社会」の実現を目指し、力強く推し進めています。「ど」にこめられた本気をぜひ感じてください。
「こどもどまんなか社会」の大事な視点
なかでも大事にしたい2つの視点があります。
1. 子どもの権利の尊重と保障
子どもを権利の主体として認識し、その多様な人格や個性を尊重することが必要です。
これにより、子どもたちが健やかに成長できる環境を整備します。
2. 子どもや若者の意見の反映
政策立案や社会の仕組みづくりにおいて、子どもや若者、子育て当事者の意見を積極的に聴き、対話を重ねながら進めていくことが大切です。
「こどもどまんなか社会」がなぜ必要か
子どもを取り巻く環境は、少子化、核家族化、デジタル化、グローバル化、価値観の多様化など、現代の社会的背景によって大きく変化しています。さらに近年では、子どもの不登校や自殺、虐待、いじめ、自己肯定感の低下、さらには子どもの貧困は増加傾向にあり、これらの複雑な問題に対処するため、社会全体で包括的に子どもを支える取り組みが必要となっています。
「こどもどまんなか社会」の目指す社会
1.子どもの健全な成長
子どもたちが安心して成長できる環境が整備されることで、心身ともに健全な成長を促し、ひとりひとりの人生を豊かにし、将来の社会を担う人材が育成されます。
2.社会全体の幸福度向上、持続可能な社会の実現
子どもの幸せは、家族や地域社会にもポジティブな影響を与え、全世代が生き生きと暮らせる社会が期待されます。また、将来の社会を担う人材が育成されることで、持続可能な社会の基盤が強化され、長期的な社会の安定と発展が期待できます。
3.世代間交流、高齢者との共生促進
子どもを中心としたコミュニティづくりは、高齢者の知識や経験を活かす機会を提供し、世代間交流が活発化します。これにより、他の世代や高齢者の社会参加が促進され、生きがいの向上につながります。
4.社会意識の変革
子どもの権利や福祉を最優先に考える風潮が広がることで、他者への思いやりや共感の文化が醸成されます。これにより、社会全体の人間関係がより良好になります。
これらの影響を通じて、「こどもどまんなか社会」は、こどもたちの成長と幸福が、社会全体の安定と活力に寄与する未来を築くことが期待され、全世代にとってより良い社会環境を提供し、社会全体の質的向上を促進します。
あたたかい、優しい社会を実現しましょう。
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