視覚障害者サポーター 養成講座
“視覚障害者サポーター養成講座”に参加しました。
視覚障がい者の会「光友会」の代表大野さんから、当事者の日常についてお聞きしました。普段から、漠然と想像していても、細かなところまでは想像が追いついていないことが分かりました。
たとえば、家の中では身の回りの物の場所は決めているけども、ふとした瞬間の落とし物が困る、と。中でも、紙や音がしないものを落とすと探すのに苦労されるそうです。考えてみれば、確かにそうですよね。
また、白状は危険物を回避するだけでなく、周りに視覚障がい者であることを知らせるため。電車や大きな音が鳴る場所では、耳からの情報が入らないので動かずにじっと待っていること。帽子は、日差しを遮るだけでなく、頭や顔を守るために被っていること。様々な工夫をされていても、イレギュラーなことが起こるとただちに対応に困ってしまうこと。ひとつひとつ、自分の身に置き換えるとしみじみとよくわかりました。
講座では、講義のほかにも、体験やグループワークも準備されており、この日の講座を通して即実践に繋がるように組まれていて、大変有意義な講座でした。ご準備いただきました職員のみなさま、本当にありがとうございます。
たまたま、昨日、交差点で信号待ちをしていて、反対側に白杖を持たれた方がいらっしゃいました。信号が青に変わり、みんなが一斉に動き出すなか、その方はその場に立ったままでした。すぐに駆け寄り、「信号を渡るまでお手伝いをさせていただいても良いでしょうか」と確認し、サポートすることができました。その方は、普段から使っている道であり慣れていらっしゃるご様子でした。それでも、音声のない信号機の元では毎回その状態(動けない)になることを目の当たりにしました。信号が青の時間が短ければ、出遅れる分渡り切るのも大変危険だとヒシヒシと感じました。
ハード面の整備は一気にできなくても、社会が整備されるまでマンパワーでサポートしていくことはできます。気になったとき、周りのたまたま居合わせたみなさまが、ちょっとお声がけいただくことで大きな安全が生まれます。ぜひ、ほんの小さなお力と少しのお時間をご協力ください。
どうかよろしくお願いいたします。
みんなで支え合い、やさしいまちにしていきましょう。
まなべあき🎗️
#音声のない信号機
#動けない
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